執事と羊


「さっきから泣きすぎ」


唇を離して言った言葉


龍夜は指であたしの涙を拭い
えくぼをつくって笑った



「だって....久しぶりだった..から」



「そうだな....
待たせてごめん」



「ううん...あたしこそごめん」



「そんな暗い顔、美優には似合わない。
俺の為に笑ってよ。」



龍夜の為....


それだったら何度でも笑うことできるよ?


「じゃあ、帰ろうか」




「うん」


龍夜の運転する車で
あたしと龍夜がこれから住むことになる
マンションへと車を発進させた



「浮気しなかった?」



ふいに龍夜から言われて
あたしは肩をあげた


「あれって...浮気に入る?」




あたしは意を決して龍夜に聞いてみた
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