執事と羊
「瑠衣さん。」
「来てやったわよ。
何か文句ある?」
パープルのショートドレスで
遠くからでも目立つ。
後ろを向いていた瑠衣さんは
あたしの声に振り向き
眉を寄せて返事をした
「別に.....ないですけど.....」
「そ。
この結婚式だって龍夜に頼まれたから
しかたなく来てやったのよ。
ただ、それだけよ」
瑠衣さんは相変わらず
あたしに対して少し冷たいけど
前よりは柔らかくなったのかな...
「瑠衣......」
「龍夜。」
「来てくれたのか」
「ふん...貴方が紹介状出したんでしょ?
しょうがないから来たのよ」
「ふっ..ありがとう」
瑠衣さんは最後まで
そっぽを向いていたけれど...
少しづつ距離を縮めていけたらいいな