執事と羊
あたしは注文を作っている人に頼んで
またフロアに出た
やっぱり...
テーブルから離れないでいる龍夜の姿があった
女の子達に質問攻めされているのに
ずっと笑顔を崩さない
あたしだって......ヤキモチやく
「相原さんっ、アイスティーできたから
運んでくれる?」
「あっ、うん」
急いでアイスティーを受け取って
お客さんの所へと運ぶ
「ご主人様、アイスティーでございます♪」
あたしだって...笑顔、笑顔
「君可愛いねぇ」
お客さんはあたしを上から下へと見て
「このあと、一緒に何処かいこうか」
って誘ってきた
やめてよ...気持ち悪い
あたしはその手を振り払おうとした