執事と羊



ガチャンッ!!



「えっ?」



大きな音がしたと思ったら


龍夜..アイスティーを頭からかぶっていた


あたしが振り払った腕が
龍夜に当たってアイスティーを落としてしまった



「あっ....」


「大丈夫です。気にしないで下さい」



それだけ言うと
すぐに立ち去ってしまった


龍夜、大丈夫かな


あたしのせいで......



「メイドさん、名前なんて言うの?

教えてよ〜」



お客さんは懲りずにあたしの手を
強く握ってきた



「っ!」


痛い...

男の力は強くてとても
振り払えなさそう



「やめて下さいっ!!」



「いいじゃん!名前くらいさぁ〜」
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