執事と羊
「ありがと/////」
あたしはギュッと龍夜の手を
少し強く握った
あたしの気持ちが伝わるように...って
それを感じとってくれたのか
龍夜は優しく微笑み
「何処かまわろうか?」
って、あたしを誘ってくれた
なんだか、普通のデートみたいで
少しだけあたしと龍夜がただの恋人になれた気がして
嬉しかった。
「じゃあ、たこ焼き屋さん行きたいな」
珍しくあたしが行きたい場所を提案した
だって....たまにしかできないことだもん
「分かった。
絶対に手、離すなよ?」
「うんっ」
メイド服であることも忘れて
あたしは龍夜とデートできる事に浮かれている
廊下には沢山の人がいて
はぐれてしまいそうだけど
龍夜を繋がっているからそんな心配なんて
あたしの頭の中には全くなかった