執事と羊



「ありがと/////」



あたしはギュッと龍夜の手を
少し強く握った


あたしの気持ちが伝わるように...って




それを感じとってくれたのか
龍夜は優しく微笑み



「何処かまわろうか?」


って、あたしを誘ってくれた


なんだか、普通のデートみたいで


少しだけあたしと龍夜がただの恋人になれた気がして
嬉しかった。




「じゃあ、たこ焼き屋さん行きたいな」



珍しくあたしが行きたい場所を提案した


だって....たまにしかできないことだもん




「分かった。
絶対に手、離すなよ?」



「うんっ」



メイド服であることも忘れて
あたしは龍夜とデートできる事に浮かれている



廊下には沢山の人がいて
はぐれてしまいそうだけど
龍夜を繋がっているからそんな心配なんて
あたしの頭の中には全くなかった
< 512 / 536 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop