執事と羊
「文化祭とか久しぶりだなぁ」
昔の思い出に浸ってるように
ぼそっと龍夜が言った
そっか。
龍夜にも高校生っていう時期があったんだよね
どんな高校生だったんだろう
「龍夜はどんな高校生だったの?」
「俺?
俺は普通だったよ」
普通が分かりません.....
「アメリカにいたの?」
「まぁ」
だったら...金髪美女とかに
囲まれていたのかな?
「ふ〜ん.....」
ちょっとヤキモチ
あたしの知らない龍夜があって
あたしの知っている龍夜がいる
全部を知りたいと思うけど
怖くて、耳を塞いでしまう
だからあたしは素っ気なく返事をしてしまった
はぁ...自分に自己嫌悪