執事と羊
「こちらに仕えているメイドは
そのような指導をうけておりませんよ?
それでもメイドに頼むのですか?」
指導してないの!?
数人ぐらい指導しておいてよ〜...
「ダンス講師は?」
「執事が全てできるので
そのような者を雇わないようになっています。」
執事ってどんだけ凄いのよ....
あたしは、もう抵抗する言葉が見当たらず
だまりこむ。
「美優お嬢様........
そんなに私が嫌ですか?」
えっ?
急にしょぼんとした様子で
あたしを惑わしてくる。
騙されちゃいけない。
きっとこれは....嘘だよね
「美優お嬢様のお役にたてたらと思った
のですが......
余計なことでしたか....」