執事と羊
絶対最初から言わないでいたに違いない!!
ほんっとに!!
二重人格......。
一週間が恐怖の一週間になりそう。
あたし、ちゃんと覚えられるかな?
経験者ではあるけれど
段数なんて関係なかったから
今まで手をつけてなかった。
「では、早速今からシましょうか?」
宝井さんの笑顔に酔い
あたしは断るどころか
「はい....。」
ってまぬけな返事をしてしまった。
「練習着は既に用意されております。
こちらにお着替えしてください。」
宝井さんに渡されたのは
Tシャツとスウェット。
意外と練習着は普通なのね。
「宝井さんも着替えるの?」
「ええ、この格好だと多少動きづらいので....
では、お迎えにあがらしてもらいますので」