執事と羊
リビングのドアが開いて
お母さんが顔を出した。
「お母さん!!」
すると、宝井さんは席をたって
あたしの横に行き
「失礼いたしました。
奥様。」
頭を下げている宝井さん。
もしかしてこうなることがバレたら
困るから今まで断っていたの?
じゃあ、あたし悪いことしちゃったじゃない!!
「お母さん!!違う「あなたが宝井さん?」
あたしの言葉を遮って
お母さんは宝井さんに問いかけていた。
クビだけは....
「はい、そうでございます。
執事が出過ぎた真似をしました。」
「あ〜ら、何言ってるのよ!!
あたしは全然構わないわよ?」
えっ!?