明日、晴れの日
第二章 ずっと笑って…

初めての外





「服…それかよ?」



外に出た。
自分の足で…。

でも、栄一に一番初めに言われた言葉、
服 の事だった…。


―しょうがないじゃん。
服、これしかもってないんだもん―

って言いたかったケド。

こんな長い文…
一生かかっても言えないよ?



「はいはい!しょうがないのね…」



言うかわりに頬を膨らませる。

すると、栄一はいっつも、
心を読み取ってくれるんだ。



「んで、お母さんいいって?」



コクン―

私は頷いた。

でも―




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