明日、晴れの日




ああ…。

部屋の中じゃ感じられない。

自然の香りってこんなんなんだ…。


薬しかなくて、
そんな病院にはない…。

安らぎの場所。



「俺さ。前はいじめられっ子で…。いっつもここに来てた。ココで泣いて叫んで。でも、そんな声すらもこの木々達は隠してくれたんだ。」



うん―

そうだよ。

木とブランコ以外は何もない。

水道も滑り台もトイレも…。



「でも…俺。毎回毎回悔しくて。ぜってーいつか、見返してやるって誓ったんだ。」



なんで…

なんで今そんな話を?

私なんかにしちゃうの?


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