アイドル彼女【続編】
「でも、静香のこと好きってわかった時はビックリした。つか、大変じゃない?静香鈍感すぎだし、彼氏がアイドルじゃ」
眉を潜めて彼女は笑った。
「そんなの聞き飽きたよ。何回その台詞言われたと思ってんの?自分だっていい加減わかってるよ。」
「だよね?じゃなきゃ、直ぐ諦めちゃうもんね?」
――ッ
バタバタッ…―
バタァン!!!
「「…っ!?」」
いきなりドアが勢いよく開いて肩を上下に揺らす静香が立っていた。
「……なな、に?」
戸惑う俺らを交互に見回すと
にっこり微笑んで俺たちに近づいて来た。
「はい。」
と、
何かを差し出した静香に二人して首を傾げた。
「…な、に?」