アイドル彼女【続編】
〜最終章〜姫の全ては俺のもの
二人っきりの観覧車
―陸―
薄暗い夕暮れの中俺らの前に立ちはだかる大きな遊園地。
俺は、ゆっくり顔を右に向けると
気の抜けたような表情をした陽助がいた。
「俺って…陸さんに嫌われるようなことしましたっけ?」
陽助が小さく呟いた。
俺は、顔を前に向けると
陽気な静香とちょっと気まずそうな栞ちゃん達が目に入った。
「…別に。俺、お前のこと嫌ってねぇよ。。ただ、もういい加減…静香を困らせないでくれないか?」
「…そうですね…。」
「ちょっと!!早く二人ともぉ〜!!」
一人でぴょんぴょん飛び跳ねる静香に呆れて少し駆け足で静香達の元へ急いだ。