アイドル彼女【続編】




「あたしね、ジェットコースター乗りたいの!!」


空にまで届きそうな高さのジェットコースターを指差して目を輝かせる静香に


「無理だから…」


「静香、ウチジェットコースター苦手なの。」


「俺も…」


と、静香になるべく目を合わさずにそう言った。







「…………。」





ヤベッ。


さすがにヤバイと感じた三人は、顔を見合わせた。


「んでも、一回だけなら乗るよ。」


と俺は静香に微笑んだ。


本心は、


絶対乗りたくねぇ…んだけどね。。





「……本当に?」


潤んだ瞳で尋ねる静香にみんなキュンッときて、黙って頷いた。





< 106 / 120 >

この作品をシェア

pagetop