アイドル彼女【続編】





「…うん。」


「…んで、あそこのレストランで俺は、初めて静香ちゃんを見た時…一目惚れした。あんな可愛くて、すごく礼儀正しい子に出会ったのは初めてだった。でも、裕也に静香ちゃんの彼氏が陸くんだと言われた時は…正直ショックだった。」


ハハッと力なく笑う俺を静香ちゃんは優しく俺を見つめていてくれた。


「でも、何れかそんなの気にしなくなってた。静香ちゃんの彼氏がアイドルでも、静香ちゃんを好きな気持ちは変わらないって、思うようになった。」


でも、


それは表だけの俺であって…


心の中では勝てるわけがないって諦めている自分がいた…



「…あたし、陽助くんがあたしのこと想ってくれていたのに…気付けなかった。」


小さく呟く静香ちゃんは、今にも泣きそうな表情をしていた。




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