アイドル彼女【続編】
あーぁ。。
全ては、龍平のせいなのに。。
「…怒っちゃった。」
やっと口を開いた店長は、走って調理場へ向かう静香を見つめていた。
「すみません…こんなことになってしまって。」
と、頭を下げる龍平。
「いいや、いいですよ。んじゃ、私はこれで。。」
と店長はニコッと微笑んで席を立った。
ガタッ
その音と共に龍平は、顔を上げた。
そして、
「お忙しいところ、ありがとうございました。」
とまた、頭を下げた。
…ちゃんと礼儀はあるんだ。。
と、一人で感心していると龍平がため息をついて言った。
「お前、今日の内に静香ちゃん説得させろよな?」
そう言って龍平は、一回俺を睨んで席を立ち
歩いてレジへ向かって行った。