アイドル彼女【続編】
「いいじゃん。好きな人の役に立つならそれで。」
…寂しいな…
「どんだけいいヤツなんだよお前わ。。」
Tシャツに腕をとおしてそのまま被って頭を出して陽助を見ながらそう言った
「ははっ。お前に言われたくねぇよアホが。。」
「何?俺にほめられたくねぇのかよ。」
俺はそう言うと、
バタンッとちょっと乱暴にロッカーを閉めて自分の鞄を肩にかけて陽助の横を通りすぎた。
「別に。」
背中から聞こえた陽助のそっけない言葉。
つい、笑みが溢れた。
「素直になんないと、ダメだよ?ガキんちょ。」
振り返って陽助を捕えて口パクで「バーカ」と表すと無理矢理笑いを堪えて部屋を出て行った。