アイドル彼女【続編】
―静香【特別編?】―
もうすっかり暗くなった都会の町中は、昼間よりも若者で賑わっていた。
一人、その光景に浸っていると後ろから
声をかけられた。
「おい!静香!」
聞き覚えのある声。
そっと振り返る…
「り、陸…」
あたしは後ろに立って息をきらしてる陸と視線を絡めた。
「…なんで?」
えっ……?
気がついたら
陸に、ものすごく睨まれていた。
「な、なによ?」
顔をひきつりながら陸に尋ねた。
「なんで店ん中にいなかったんだよ?!」
「は?」
…何言ってんの?
「…なんで?帰っちゃ悪いの??」
あたしが呆れて言うと、陸は
「へっ?」とまぬけな声を出した。