アイドル彼女【続編】
「…おま、聞いてないのか?裕也に…」
「えっ?裕也…なんてなんも言ってなかったけど?」
「…有り得ねぇ…」
そう呟くとそのまま陸は、しゃがみ込んだ。
「なんかあたしに伝えたいことあったの?」
あたしも陸に続いてしゃがみ込むと首を傾げて陸の顔を覗き込んだ。
「…龍平が話してたことをまた、ちゃんとお前と話したくて…」
髪をくしゃくしゃにしながら陸は力なく笑った。
龍平さんの話って…
モデルがどうとかなんとかってヤツ??
「その為に裕也に頼んだの?」
「ん。そうだよ…なのに、裕也のヤツ…くそッ」
と陸は、ブツブツ裕也の愚痴を言いながらあたしの肩に触れた。
「そのさ、…ごめんな?」