アイドル彼女【続編】
「何?俺がMだって??」
………
ん?そこまでやだった?
「…い、いや…そのぉー?」
ゆっくり視線を落とすあたしの頬を両手で包むように優しく触れると
グイッ
と無理矢理顔を上げられた。
「…何?」
陸に睨まれるあたしは、どうすることもなく
ただ、生唾を呑み込んでいた。
「どちらかと言えばお前の方がMでしょ?」
ニヤッと不意に陸の口元が不気味に笑った。
「〜〜っ!!」
あたしは、陸の腕を掴んで両頬を解放しようと力いっぱい引っ張った。
「放してやるから、目ー閉じろ。」
陸の言葉に手の動きを止めて陸に目線を向ける。
「ほら、早く!!」
あたしは、仕方なく陸の指示に従って
ゆっくり瞼を閉じた…