アイドル彼女【続編】
彼女の名は、栞ちゃん。。
なぜかみよじは教えてくれない。
「栞ちゃん、いつもの。」
俺は、当たり前のようにいつもの壁側のカウンター席に腰をおろしてそう言った。
「かしこまり〜っおっちゃん生ひとつ!!」
栞ちゃんは、ニコッと微笑んで調理場にいるおっちゃんこと此処の店長正也さん向かって叫んだ。
「ねぇねぇ、陽助さん?」
目の前でビールに良く合うつまみをいつものように作ってくれてる栞ちゃんは、チラッと俺を見て言った。
「ん?何??」
「どうなの?例の陽助さんの気になる人♪」
な、なんだ…
そんなこと…
「別に、どうもないよ?」
俺のそっけなさに頬を膨らませる栞ちゃんは
「なんだ、つまんない!」
と、口を尖らせた。