アイドル彼女【続編】
「なんか、陽助さんって…何て言うんだろ?こう、弱い感じの男の子って感じ?」
両手でジェスチャーしながら俺を見る栞ちゃんを俺は、何だかおかしくて笑った。
「ハハッ意味分かんないから。」
「な!!失礼な!!だいたいねぇー?気になる人に例え彼氏がいても男なら普通手ー出したりするでしょ!?」
完全に不機嫌になった栞ちゃんは、俺の肩をバシバシ叩いてそう言った。
「そしたら俺の気になる人が可哀想じゃない?」
俺は叩かれた肩を擦るように触れて、ちょっと真面目に言葉を返すと
栞ちゃんも真剣な表情になって
「………んじゃ、ずっとその人に自分の気持ち伝えないままでいいってこと?」
と、手前にある俺のおつまみを盗み食いをして言った。
「ちょっ!!俺の楽しみ食うなよ〜!」
今度は、俺が栞ちゃんの肩を叩いた。