アイドル彼女【続編】




「あ。もうこんな時間…」

栞ちゃんにつられて壁にかかってるこの場に合わないハト時計を見上げるともうとっくに9時をまわっていた。


「送るよ?」


残りあと少しのビールを一気飲みして栞ちゃんに言った。


「いいですよ。すぐそこなんで…」


「…んでも栞ちゃん可愛い女の子だし?なんかあったら困るっつうか…」


「…陽助さん、陽助さんってある意味犯罪者ですね?人殺しです。」


……えっ?


顔を引きつる俺に気づいた栞ちゃんは、笑って「やっぱ送って下さい。」と言って俺より先に席を立った。

慌てて俺は、支払いをすますと店を出た栞ちゃんの後を追った。








「うわ、今日星結構見える〜!」


両手を広げて星空を見上げた栞ちゃんは、振り返って

「お前の方が綺麗だよ♪とか、言ってよ!!」


ふざけながら笑った。




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