アイドル彼女【続編】
いきなり星空に指差す俺に深いため息をつきながらまた俺の肩に手を置いた。
「ねぇ?いちばんぼしってやっぱ綺麗だよなぁ〜?」
半分棒読みな俺にもう完璧感心のない栞ちゃんは適当に
「はいはい。」
と、答えた。
「………。」
…んだよ。
人がせっかく恥ずかしい台詞言おうとしてんのによ。
とかなんとか、心の中で軽く愚痴りながらもう一回
声をあげた。
「あ!違った違った!!」
俺の声にビックリしたのか目を見開いて栞ちゃんは、俺を見上げた。
「なに?」
俺は、一回目を反らしてまた栞ちゃんに視線を絡ませると
いつもより低い声で
「いちばんぼしより、お前が一番綺麗だよ。」