アイドル彼女【続編】




「んじゃ、陸くんも加わったんで…大胆にポーズとっちゃって下さい。恋人同士なんだから♪」


カメラマンの声に現実に戻された俺達は、さっきよりも身体を密着させた。


俺の左手は、静香の腰へ…そして、少し水が入ったスプレーを髪にかけて濡らして右手で髪をくしゃくしゃにしながら


ちょっとセクシーさをアピールすると


「ちょっとー、陸くんはいいけど…静香ちゃん!!いくら陸くんがかっこよくても、見とれなーい!!」


カメラマンさんが口をはさんだ。


「す、すみません!!」


顔を真っ赤っかに染めながら頭を下げて謝る静香に俺は、ついニヤつく。


「見とれすぎ〜。」


「うるさい!!もぅ…陸のバカッかっこよすぎるんだよッ」


プゥー。と、幼稚園児みたいにほっぺたを膨らませると俺を睨んだ。


静香のその言葉で俺の気分はウキウキになっていた。



< 70 / 120 >

この作品をシェア

pagetop