アイドル彼女【続編】




「…あ、あれか?陽助のことか?」


長い沈黙を破ったのは、意外にも裕也だった。


しかも俺の言いたいこと的中?


「ま、まぁ…そんな感じ?」


なんて、意味もなく強がって裕也から目を反らした。

「やっぱね。…んまぁ…、アイツは確かに静香のこと好きだけど…別にいいんじゃね?」


「えっ??」


「だってさ?よく考えてみ?アイツだって静香にお前という…存在がいるっていうのも知ってるし、でも諦められないのがお前にだって分かるはずだろ?」


裕也の視線を感じながら天井を見上げた。


裕也は、続けて口を開いた。


「俺は、陽助の気持ちがわかるんだ…、だって俺だって静香のこと好きだったし…。勿論啓の時だって…」

…別に、


静香を好きな奴のことを本当に静香を諦めろとは正直に


思っていない…


でも、




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