アイドル彼女【続編】
「…あのな?お前だって人のこと言えねぇぞ?」
俺の身体の何かがプツンと切れような気がした。
「なによそれ…。あたしは、別になにもしてないじゃない!」
じょじょに今まで溜めてきた怒りがこみあげてくる…
静香はなにもわかってない。
陸の気持ちも…
陽助の気持ちも…
なにも…
「まぁ、確かに俺はだらしないと思うけど陸は違わないか?お前だって、陸に嫉妬したりすんだろ?」
「…だ、だからなによ?」
静香にゆっくり近づいてやっと静香の目の前まで来るとそのまま
壁に追い込んだ。
「…だから勿論陸だって嫉妬したりするだろ?陸は、俺達みたいにさ普通のデートなんて出来ないし。あまり簡単に会えることだって出来ないから、嫉妬しちゃったらそれを怒りにしか変えられないんだよ。」