アイドル彼女【続編】
崩れる気持ち
―陽助―
あと1分遅れて来れば良かった。
『…陽助は、お前が好きだ。』
多分裕也の声だろう。休憩室の中からそう聞こえた
俺は、裕也の言葉に首を傾げた。
「何だ?」
と、呟いて
そっと耳をすました。
『…えっ?』
嫌な予感がした。
んでも、手が勝手に動いた。
ガチャッ
俺は、思わず扉を開けてしまった。
扉を開けて直ぐに目が合ったのは
「よ、陽助くん!?」
静香ちゃんだった……
「…よぉ…。」
軽く手を挙げて裕也に視線を移した。