ラブ♡プレゼント
もし振られたら、

そのあとは気まずくなっちゃってあんま今みたいな自然な会話もしなくなっちゃうんだろうな~……。

そうなってしまうことを想像しちゃうとなんだか悲しくなる。

泣きたくなっちゃう。



でも、

もしもの確率で陸にぃと両想いになれたら、

きっと今よりも仲がいい、

そんなカップルになるんだろうな~。

そのことを想像すると自然に笑みが零れる。


「なぁ紗由……

俺本当は留年したかった…」


突然陸にぃが言った。

そんな陸にぃの私を抱きしめる手は微かに震えてて悲しそうな声だった。


「え……?」

「朝さ紗由、

俺に『もっかい高校生活おくって』っていっただろ?」

「うん…」
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