ラブ♡プレゼント
「………に……よ」

「…え?」

「先にいうじゃねーよ」


陸にぃが優しく笑う。


「俺が今から言おうとしたのに、

お前それを遮って告白してくんだもん……

俺だって紗由が好きなんだよ…」


陸の私を抱きしめる手の力が強くなる。


私も強く握り返そうとしたけど無理だった…

涙線が緩んできちゃって今にも涙が出てきてしまいそうだったから………。


「紗由…俺の大学と紗由の通うこの高校の間くらいにあるマンション買ったんだ…俺の親が一人暮らししろって言うからね……。

紗由…そこのマンションで俺と一緒に暮らさない?

もちろん同棲じゃない、

ちゃんと式挙げてからだけどね?」


陸にぃが意地悪く笑う。

私はそんな陸にぃに笑みを返せなかった。

次々に涙が溢れ出てきちゃって笑顔を作れる状態じゃなかった…。
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