パパとママのヒミツ♪

呆然と突っ立てる高橋くんを放ってどんどん足を進める想。

ちょ・・っと

「ねぇ、いいの?高橋くんにあんな、んっ」
急に降ってきたキスに言葉が出てこなくなる

「あいつの名前、もう口にすんな。これ以上俺を怒らせて楽しいのか?」

離れた唇から出てくる想の言葉にドキドキしてしまう。

「俺にも我慢の限界があるって、お前知らないみたいだから教えてやるよ」

ニヤっと笑うと再びホテルへと連れて行かれる。

我慢って

想、ずっと心配してくれたの?

あたしと高橋くんのこと・・・

そんなことしなくても

あたしは想の
想だけのモノなのに・・・


ホテルに着くと
「ちょっと待ってろ」

そう言ってフロントへと向かって歩いた。

内装が電気の光でキラキラしていて
天井が物凄く高い。
普通のビジネスホテルとは少し違って

修学旅行生が泊まるようなホテルじゃないくらいとても綺麗で大きい。

こんな綺麗なホテルの最上階ってどんなものなんだろう?
そんなことを考えてると

「行くぞ」

想がフロントから戻ってきて再びあたしの腕を引っ張った。

< 100 / 332 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop