パパとママのヒミツ♪

「メイ?」

優しく呼ぶ声や
至近距離で見ても整った顔立ちに


あたしはいつもドキドキさせられっぱなし。

今だってほら

心拍数が異常に高いのが分かる。


「し、心配なんて!!」
「さっきテレビで言ってたもんな。女捨てたらダメだって」

う・・・


「もしかして・・」

こっそり見てたの?


「想、もしかして」
「お前が心配することは何もしてないぜ?約束する。
俺はお前を裏切るようなことは絶対にしねぇよ」



そう言って優しくあたしの頭を撫でる。

「うん」
「俺に手を焼かせる相手はお前と花で十分だよ」


穏やかな表情を見せてから

「ほら、行くぞ?」

突然あたしの腕をつかんで階段を降り始める。

「え?行くってどこに?」

「お前がんな可愛い格好してるから、どっか行こうぜ?」


‘可愛い’・・なんて

そんなこと言われたらあたし

死んじゃいそうだよ!!

「あ、言い忘れたけど」


< 118 / 332 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop