パパとママのヒミツ♪


なんだ・・・やっぱり何もない

安心するあたしに



「おはよ、佐山」



ポンっと肩を叩いて挨拶をしたのは


「お、おはよ、高橋くん」


いつもと同じ笑顔の高橋くんにどんな顔をしていいのか分からない。


わたし、今どんな顔してるかな?


「話があるんだ。」


あたしとは対照的に笑顔のままあたしにそう言う高橋くん。


隣に立つ想の顔をチラリと見ると

コクンと頷いてくれた。










もうすぐホームルームが始まるからか屋上には誰も居なくて


強い日差しがあたしと高橋君を照らしていて


もうすぐ夏なんだという事を感じさせる。




「早速だけど。俺、今すぐに諦めるとか簡単にできない」

< 125 / 332 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop