パパとママのヒミツ♪
着いてすぐ、あたしをまっすぐ見ながら
高橋くんがそう切り出した。
「・・・・」
「でも、なるべく早くお前のこと諦めるように努力するから」
「高橋くん」
「だから俺と普通に接してくれないか?」
最後の方は本当に小さく、呟くような口調。
「あたしこそ、隠しててごめん。
でも転入して初めてあたしに良くしてくれた高橋くんと
こんなことで友達の関係、壊したくないよ」
あたしが言える事はこれだけ。
だけど高橋くんは
「ありがとう。」
そう言ってあたしに笑顔を見せてくれた。