パパとママのヒミツ♪


「想、ボーっとしてどうしたの?」



「え?」




はっと気がつくと目の前にはメイの顔。





いつものリビング。

そっか。

もう学校終わって家にいるんだっけ。


学校にいた時の記憶があまりない

・・ってことは相当昔に浸ってたんだな


「いや、何でも無ねぇよ」


それだけ答えて近くで絵本を見ていた花を抱きあげる。



「本当に?さっきからずっと話してるのにちっとも返事がないんだもん」


「悪い」


「もう!それでね、高橋くんあたしたちのこと秘密にしてくれるんだって」

「そうか」



やっぱり思った通りの展開か・・・・


「これで万事解決だね?」

「解決・・・ね」




本当にこれで終わりか?









さくらが出てきたことでメイが悲しまないように



涙を流さないように


俺はただ祈るしかなかった。


< 131 / 332 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop