パパとママのヒミツ♪
「想、ボーっとしてどうしたの?」
「え?」
はっと気がつくと目の前にはメイの顔。
いつものリビング。
そっか。
もう学校終わって家にいるんだっけ。
学校にいた時の記憶があまりない
・・ってことは相当昔に浸ってたんだな
「いや、何でも無ねぇよ」
それだけ答えて近くで絵本を見ていた花を抱きあげる。
「本当に?さっきからずっと話してるのにちっとも返事がないんだもん」
「悪い」
「もう!それでね、高橋くんあたしたちのこと秘密にしてくれるんだって」
「そうか」
やっぱり思った通りの展開か・・・・
「これで万事解決だね?」
「解決・・・ね」
本当にこれで終わりか?
さくらが出てきたことでメイが悲しまないように
涙を流さないように
俺はただ祈るしかなかった。