パパとママのヒミツ♪
想の様子が変になったのはあたしが高橋くんのところから戻ってきて
しばらくしてからで・・・
昨日から何を言っても
想は
「うん」
とか
「あぁ」
とか
そればっかり。
一体何があったのか
あたしには分からないけど
それでも待ちたいって思った。
想があたしにちゃんと話してくれるまで。
想の口からきちんと聞きたかったから。
でもそれは一瞬で気付いてしまう。
今、想の瞳に映ってる一人の女の人が何か関係してるって
「こんにちは」
その人は白のスーツがとても似合っていて
整った綺麗な顔に
スラリと伸びた手足。
雑誌から飛び出てきたようなくらい完璧な美人で。
あたしは一瞬その姿に見とれてしまった。
「やだ、想、なに見とれてんの?」
ハッと我に返って想を見ると、想はまだその人を見ていた。