パパとママのヒミツ♪
そうだね?
あたしも想も
超能力者なんかじゃない。
ただの人間だもん。
分からない時だってある。
それが繋がって不安になるときだってある。
そんなときに言葉でちゃんと相手に伝えなくちゃ
いつまで経っても前には進めない。
言葉で伝えるのも
大事な思いやり・・・なのかもね?
だけど
「想も何も言ってくれないんだもん」
そうだ。
今回は不安にさせた想も悪いんだから。
「わりぃ。できれば言いたくなかったんだ。言えばお前、泣くだろ?」
「えぇ?泣かないよ!!」
・・ううん、本当は、聞いたらきっとショックで泣いたかもしれない。
想はあたしの事を想って黙っててくれたってことだよね。
あたしに悲しい思いをさせないように。
あたしがいつも笑顔でいられるように。
想はいつもあたしのことを考えてくれてる。
そう思ったらなんだか凄く嬉しくなって
「想、大好きだからね?」
想にぎゅーっと抱きついた。
想はあたしの言葉に悪戯っぽい笑みを浮かべて
「知ってるよ、十分な」
あたしの背中に腕を回した。