パパとママのヒミツ♪
声のする方向を見るとその先に立っていたのはさくらさん。
「別に、何でもないです」
ペコリとお辞儀をして通り過ぎようとするも
「聞いたの?おじい様から。」
その言葉に足が止まってしまう。
「はい。今でもおじい様がさくらさんを
想の奥さんにしたいことも聞きました」
「そう。おじい様ったら強引よね。
でもこれで私はまた傍に居られる」
ちらりとさくらさんを見れば、勝ち誇った自信満々の顔。
「でも納得してないですから。
あたしだけじゃない、想も同じ気持ちです」