パパとママのヒミツ♪
あのとき決めたじゃない。
失った時間は二度と戻っては来ない。
だから前だけ向いていこうって。
生きて
逃げないで乗り越えなくちゃいけないことがたくさんある。
でもそれは一人でなんて乗り越えられない。
誰かが支えてくれるから
誰かのために守りたいと思うから
あたしはそうやって今までやってきた。
そしてこれからも・・・・
「そうそう!お前には笑顔が似合ってるって♪」
立ち上がった高橋くんにあたしは一つ疑問をぶつけてみた。
「高橋くん・・・・そういえば、どうしたの?こんなところに何か用事?」
「お前を探すように頼まれたんだ、高宮って女の人に」
「高宮?」
さくらさんが?
「あぁ」
一体何なの?
まさか
花に何かをしたんじゃ・・・
「すぐ来るようにって・・・おい」
さっきまで普通に喋っていたのに
なんだかフラフラしてしまって
「大丈夫か?」
気が付いたら高橋くんに抱きとめられた。
「佐山、俺これ以上は」
「え?」
「好きな女を目の前に、これ以上抑えらんなくなる」
高橋くん。
「ごめんね、ありがとう」