パパとママのヒミツ♪
リビングの方からパタパタとスリッパを騒がしく鳴らしながらお母さんが迎えてくれる。
「お母さん、ただいま」
「今日もありがとうございます」
花を抱っこしながら想がお辞儀をする。
「いいのよ?可愛い孫のためですもの。花ちゃんはパパに似てとってもお利口だし」
「すみませんね!お利口じゃなくて!」
「全く。そのとおりだな」
「な!!ひどくない?」
「利口だったらあんな事、したりしないよな?」
ギロリと想の視線があたしに突き刺さる。
・・・まだ言うか、コイツ
「だからごめんって言ってるじゃない!!」
「へ~?謝ったのは今が初めてだけど?」
もう・・・
もう、こいつは!!
「パパ!ママ!」
そんなあたしと想のやり取りを見ていた花が今度は心配そうな顔であたしと想を見つめている。
そうだよね
子供の前で喧嘩はよくない
よね?
「ごめんな?パパとママ、お話しているだけなんだ。花は何も
心配することないんだよ」
「そうそう、パパとママは仲良しなんだから」
あたしと想の言葉に安心したのか今度はあたしと想、2人を抱きしめた。
「言葉はわからなくても子供はあなたたちの表情ですぐわかるのよ?」