パパとママのヒミツ♪
「始まり?」
「まさか俺が助けてやったの、忘れてるわけじゃねぇよな?」
「忘れてなんか!!」
忘れるわけ・・ないじゃない
あれから
あの日から
私の恋が始まったんだから
「お前に一言ちゃんと言っておかなきゃならねぇ事があるんだ」
そう言った想の瞳がまっすぐで
逸らしようにもそれができない。
「わ、私は何もないよ」
話って言ってもきっとメイが好きとかそういうのでしょ?
私なんか
私なんかいなくたって
「オレには守り通さなきゃならねぇ女がいる。」
やっぱり
「分かってるって、もう想ったら」
「そいつが大事だし、俺にとってはかけがえなのない宝物だ。」
「もう、聞きたくないよ」
「でも、俺はお前をいらないなんて思ったこと、一度もねぇよ」
「そう・・」
「オレだけじゃねぇ、メイも、大木も高橋も。
お前の事を大事な友達だって思ってる。
お前の居場所はちゃんとあるだろ?」
「でも私」
「お前がずっと一人ぼっちだったの、知ってたぜ?
でもそこからお前を明るくしてくれたのはオレじゃない」