パパとママのヒミツ♪
もう逃げられないと観念したのか
メイは泣きそうな顔で
申し訳ない言い方で
小さく小さく呟いた。
普通の男なら
「おろしくれ」
とでも言うのかも知れない。
今もそうだけど、あのときは2人ともまだ16歳。
精神的にも、何もかもまだ子供で
きっと養っていくことなんて
俺にもメイにも無理で
分かっていたけど。
俺は絶対にメイを放したくなかった。
ずっと俺の傍にいてくれるなら
子供がいようと
俺がすべて受け入れる。
そして二度とメイのあんな顔をさせない。
心の中にそう誓いをたてて
そして俺はメイと花という大切な家族を手に入れた。
「ぱぱぁ~?」
「想?」