パパとママのヒミツ♪


「そんなこと」
「だったらどうして話してくれなかったの?」



「落ち着きなよ」



あやめちゃんが冷静にあたしとユウちゃんの間に入ってくれた。



「ユウの言いたいことも分かるよ?
だけど今はこんな言いあいしてる場合じゃ
ないんじゃないの?」



あやめちゃんの言葉に


「そうだ!全クラスの黒板に貼られてるアイツを剥がしに行こうぜ!」

「俺も手伝うよ」

「あたしも行く!!」



次から次へと声が上がる。



「みんな・・」


「感動するとこじゃないでしょ?
あんたは多分先生から呼び出しが来るかもだから
此処で待機してな」

「俺も行くわ」

「想はだめ!メイの傍にいてあげて?」

「あやめ」


「私は知ってたよ?二人に何かあるって。
話して欲しかったっても思うけど。
子供を守るのも親の役目だものね?
話せないことの一つや二つあったんだと思う。
だからあんたたちを責めたりはしないよ」



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