パパとママのヒミツ♪


「あやめちゃん」

「とにかくうちのクラスの連中は
みんなあんたらの味方だから、安心しな」



味方・・



ずっと秘密を隠していたあたし達に

それでもみんなが味方でいてくれるなんて


「でも。わかってるとは思うけど、
きっと他の人達はそんな風に見てないかもしれないよ」


「分かってる。それでもこいつを、家族を守るのは俺の役目だから」


その言葉にあやめちゃんも笑顔になる。


「大黒柱がしっかりしなくちゃね」


そう言ってあやめちゃんも教室を出て行った。


「あたし、みんなから嫌われるかと思った。」


若いくせに子供なんてって

今はそんな風に思う人は少ないかもしれないけど。


それでも世間の風は冷たい。

あたしのような女は


きっとみんなから受け入れてなんて貰えない



そう思ってた。



だけど


「みんなに感謝しなきゃな」


想の言う通りだ。





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