パパとママのヒミツ♪




想の呼ぶ声にも立ち止まらず、どんどん先に進んでいく。




想なんか


想なんか




「メイ、愛してるぜ?」




あまりにも突然の想からの言葉に思わず足を止めてしまう。



「やっと止まったか」


少し呆れた声であたしに近づいてくる。



「な、なんでいきなり」


「一緒に行くんだろ?」


ほら、



そう言いながら、右手を差し出してきた。




「・・・・メイ?」



「どうして?」


「何が?」



どうしてこの人はこんな何でも無いみたいに愛してるなんて言えちゃうの?



でも



どうしてあたしが欲しい言葉を言ってくれるんだろう?



「ほら、繋がないのか?」



なかなか手を出さないあたしを不思議に思ったのか想があたしの顔をまじまじと見る。



「つ、繋がない!!」









< 35 / 332 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop