パパとママのヒミツ♪




後ろから急にかけられた声で一瞬緩められた高橋くんの腕から一気に抜け出して教室を出ようとする。

「お、おい!佐山!!」

高橋くんが大声で叫んで近づくけど


「お前もシツコイ男だな?そんなんじゃ、女は手に入んないぜ?」


ドアのところで腕組みをして余裕の表情で高橋くんを見下ろしている。


「おまえ、佐山のこと、どう思ってるんだ?この前から俺の邪魔ばっかしやがって!」


「別に?どう思おうが俺の勝手だろ?」


「勝手ってお前!」


「まぁ、どうなろうと俺には関係ないけどね」

「だったらひっこんでろよ!」



関係ないって

やっぱりそういうことなんだ

想はやっぱり


「高橋くん!すぐ、戻るから、待ってて?」


それだけ言って走って教室を出て行く。









わかんねぇ


マジでメイの考えてる事、わかんねぇ


俺がせっかく高橋から引き離してやったのに


何考えてるんだよ!?



「おい!」











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