パパとママのヒミツ♪
廊下を進んでいくと急に腕を掴まれた。
「おい」
振り向きたくなかったけど
向かずにはいられないのはどうしてなんだろう?
そこにあった想の顔は
少し・・
いや、かなり怒っていて
あたしを冷たい目で睨んでいた。
「な、なに?」
努めて冷静に
なるべく普通に想の顔を見る。
「お前、どういうつもりだよ?」
どういうつもりって
「どういうこと?」
想には関係ないんでしょ?
あたしがどうなろうと
誰となにしようと
「だから、高橋にあんな事言いやがって」
「あんな事って?想には関係ないんでしょ?」
だめ
これ以上何か言ったらあたし
ここで泣いちゃいそう
「あたし、職員室行かなくちゃ」