パパとママのヒミツ♪


「え?」

「想くんに確かめもせずに、一人ですべてを決めるのはどうかと思うよ」


お父さんが穏やかな口調で言いながら、あたしの頭を優しく撫でる。


「そう。あなた達は他人じゃないのよ?夫婦なの。」

「ふうふ・・」

「そう。何があっても信じぬくことを忘れちゃだめ。」


信じ・・ぬくこと


「メイ、信じることも愛なのよ」


信じることも・・・愛。


「ママぁ~」


あたしを呼びながら花が膝の上に乗ってくる。


キラキラさせた、

想にそっくりの瞳で


「パパはぁ?」

あたしに抱きついて

花がそう聞いてくる。



そっか。


離れてても


パパの事が気になるんだよね?

花も寂しいよね・・


あたしも

あたしも寂しい

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