パパとママのヒミツ♪
肩をぐいっと抱かれてふと上を見ると
「そう・・・」
想が思いっきり高橋くんを睨んでいる。
「青山、てめぇ!俺はメイに聞いてるんだよ」
「人のオンナ、勝手に呼び捨てすんなよな」
「お前!やっぱり佐山と」
「バラしたければバラせよ?その代り、明日にはお前、この学校にいないぜ?」
想、なにを言うの?
「お前まさか俺のじーさんが理事長だってこと、忘れてねぇよな」
その言葉に想を睨みつける高橋くん。
「ちょっと何言ってるの?」
「俺がここで今じーさんに報告してもいいんだぜ?高橋功は修学旅行中に女子生徒に淫らな行為をしようとしてましたって。さて教師たちは優秀で理事長の孫の俺と単なる生徒会のお前とどっちを信じると思う?」
ちょっとちょっと
それはいくらなんでもやりすぎなんじゃないの?
それに
淫らな行為って
そんなのしてないのに・・
ハラハラするあたしなんて全く気にもせず、
むしろ今度は笑みを浮かべて話をする想。
「どーすんだよ、お前このまま学校辞めてぇのか?」