空に届くなら
☆月♭日


ミツキちゃんとなかなおりできますように・・・・
そうねがいごとをしながらたからものをえらんでた。


ぜんぶたいせつなものだからあげたくなかったけど、ミツキちゃんならゆるそうかな、って。

だってミツキちゃんはいちばんだいじなおともだちだもんね。「しんゆう」だもんね。


いつもよりはやくほいくえんについた。まだほとんどだれもいなかった。




せんせいに



「あら、今日は早いのねシオンちゃん。」



っていわれた。



「いちばん?」



ってきいたら、




「ううん。残念だけど、ミツキちゃん着てるわ。」




シオン、すぐにきょうしつにはしった。




ミツキちゃんがいた。へやのすみのロッカーにぼうしをかけてるところだった。シオンはさけんだ。



「ごめんね!」でもそれはほんとうはこえにならなかった。やっぱり・・いえない。ポケットにあったたからものをだそうとした、なかった。




なきそうになって、とめて。



「ごめん!!」



そしたらミツキちゃんがいってた。



「ごめんね!」



シオンも、いえたよ。



ミツキちゃんはポケットにてをいれた。でも、てがでてこない。




「あれ・・・・。」


ミツキちゃんがなきそうになった。





シオン、いった。



「シオンも・・・・なくしちゃった。」





ミツキちゃんのおもってることがわかったようなきがしたの。シオンはぜんぶことばをいえなかったけど、ミツキちゃんもわかったみたいだった。





『なかなおり!』







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